遊覧船｜【公式】大歩危峡まんなか｜レストラン＆お土産店・ホテル・日帰り温泉｜大歩危祖谷観光の中心地

大歩危峡は、その間近に見える美しい岩石やV字谷の様子から日本列島の成り立ちが分かる全国的にも貴重な場所として国指定の天然記念物、名勝にも指定されています（重複指定は県内初であり希少です）。

その間を通る一級河川の吉野川は水量が豊かで流れが速く、日本三大暴れ川の一つと数えられ、「四国三郎」の異名を持つことで知られています。

古くから「大歩危」「小歩危」の名の下に通行の難所と言われてきたV字谷の両岸から急峻な傾斜面と岩壁が迫りくる姿を遊覧船から見上げることが出来ます。

大歩危峡の両岸の岩石は、2億から1億年ほど前に海底深く造られた岩であり、学名を結晶片岩と呼びます。板を重ねたようなこの結晶片岩には、礫を含んだ含礫片岩（徳島県指定天然記念物）という珍しい岩などがあります。
昔このあたりが海底だった頃に海洋プレートの沈み込み運動による高い圧力と熱によって造られたもので、大歩危の結晶片岩は関東から九州まで帯状に分布する三波川変成帯に含まれる結晶片岩です。

全国でも大歩危以外に埼玉県の長瀞など、ごく限られた場所にしか地上に露出しておりません。大歩危の結晶片岩は地質学上の価値も含めて剣山国定公園の一部にもなっております。

大歩危から小歩危にかけてラクダのコブのように岩の層が山型になっていますが、この山型の背斜層からも日本列島の成り立ちを知ることができる、学術的に非常に価値が高い場所として国に認められています。