かわら版

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大歩危峡が国の天然記念物に指定されました。

国指定天然記念物

平成26年3月18日に大歩危峡が国指定天然記念物に指定されました。

両岸の岩石は、2億年前から1億年ほど前に海底深くで作られた岩です。

学名を結晶片岩と呼び、板を重ねたようなこの結晶片岩には、礫を含んだ含礫片岩(徳島県指定天然記念物)という珍しい岩などがあります。

昔このあたりが海底だった頃の2億年前から1億年ほど前に海洋プレートの沈み込み運動による高い圧力と熱によって作られたもので、結晶片岩の中に含まれる礫の形がレンズのような形をしているのは、それほど高い圧力で押し潰されたことを物語っています。

大歩危の結晶片岩は関東から九州まで帯状に分布する三波川変成帯に含まれる結晶片岩で、全国でも大歩危以外に埼玉県の長瀞等ごく限られた場所にしか地上に露出しておりません。

大歩危の結晶片岩は地質学上の価値も含めて剣山国定公園の一部にもなっております。

大歩危から小歩危にかけてラクダのコブのように岩の層が山型になっていますが、この山型の背斜層からも日本列島の成り立ちを知ることができます。

大歩危が日本列島の成り立ちを知る上で学術的に非常に価値が高い場所として国に認められ、平成26年3月18日、国指定天然記念物(指定区域は約 500m)に指定されました。

ふつう地層は、下の方ほど年代が古いはずですが、大歩危で見られる地層は年代の古い地層が新しい年代の地層の上に見えるという逆転現象が起きており、その様子が確認できる場所は、日本全国見渡してもここ大歩危だけです。

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